先日レディースクリニックでPMS(月経前症候群)の相談をし、『ヤーズフレックス配合錠』という低用量ピルを処方してもらいました。
ピルの役割にはいろんな側面があると思いますが、私の主な服用目的は PMS(月経前症候群)対策です。
★ 関連記事 ⇒ PMSの憂鬱・落ち込み・イライラ…婦人科に相談してきた体験談
飲み始めて1ヶ月以上経ちますが、ピルに対する不安や抵抗感はいまだにあります。
最も気になるのは血栓症を始めとする副作用。死亡例もあるようだし、リスクを負ってまで飲む必要が本当にあるのかというのはかなり考えました。
「PMSや生理痛を改善したいからピルが気になる、でも飲むのが怖い」
そのように悩む女性は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では【ピルの体験談】や【普段の生活で気をつけていること】など個人的な意見をまとめました。なにか少しでもご参考になれば幸いです。
まずは危険性と対策を知っておくこと
服用を決めた場合、自分の身を守るにはピルの危険性を充分に認識して、日常生活でも意識していく必要がありますね。
私の場合、必要以上に怖がりすぎていた節もありますが、ピル = 怖い薬というふわっとしたイメージが強くありました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ピルには血栓症や乳がんのリスクが上がるなど危険な副作用があるらしくて。
PMSに効果があると知ってからもずっと試せなかったのはメリットよりもリスクへの恐怖が勝ったためです。
ですが、PMS症状は私の場合、排卵期(生理2週間ほど前)から出始めます。
そして生理が来るまでずっと激しい落ち込みや憂鬱、イライラ、無気力、倦怠感や肌荒れが続く。PMSがある期間は1ヶ月の半分、その後は生理が5日間ほどある。
そう考えると絶好調な期間は残りのたった1週間程度。月の半分以上、本調子ではないということになります…これってかなり損なのでは?
この悩みが解決できるかもしれないなら試さないのも勿体なく思えて、ずっと避けていたピルの服用を考え始めました。
副作用への懸念は消えていませんが、生理に悩む女性がピルを対策として選ぶのは効果が高いからで、リスクがあってもお医者さんが処方するのは対策として有効な手段の一つだから。デメリットよりメリットがはるかに大きいんだろうなと。
服用したことで楽になったという声も多く見かけるなか、「なんとなく怖い」という漠然とした恐怖感から避けるより正しい知識を持ってリスクに対処して、望んだ効果を得たほうが良いのではと思い、処方をお願いしました。
私が飲み始めたのは『ヤーズフレックス配合錠』です。
ヤーズフレックス配合錠は、卵胞ホルモン(エストロゲン:E)と黄体ホルモン(プロゲスチン:P)の2つの有効成分が配合されたEP配合剤)のうち国内で初めて連続服用ができるようになったLEP製剤です。副作用を軽減するために卵胞ホルモンの含有量は20μgまで抑えられており「超低用量LEP製剤」とも呼ばれています。
(中略)
排卵を抑えることで、子宮内膜症が厚くならないようにして痛みの原因となる物質の産生を抑えて、子宮内膜症の痛みや月経困難症の症状を和らげます。
引用元:ヤーズフレックス配合錠とは?
クリニックにより取り扱っている薬は違うと思いますが、担当のお医者さんや薬剤師さんが詳しい説明をしてくれます。その中で気になることや心配なことは何でも聞いてしまいましょう。
家に帰ってからインターネットで調べると手軽に気軽に情報を得られますが、その情報はもしかしたら専門家ではない人による不確実な内容かもしれず、間違った知識や古い情報が載っている可能性もあります。できる限り病院や薬局で正しい知識を得たほうが、きっとあなたにとって安全です。
ですが、どうしてもピルに抵抗がある人もいますよね。私も初めて処方してもらったときは結局飲むことができずに破棄してしまいました。
もし不安が消えそうにないなら漢方の取り扱いがあるクリニックに行ってみるのも手です。まずは漢方から試して、期待した効果が出なければ次の対策を考えてもらっても良いのではと思います。
血栓症への対策
気になる血栓症対策についてですが、クリニックの先生のアドバイスは大きく2つありました↓
一日で2リットルが実際どれくらいの量なのかピンとこなかったので、きちんと摂るために
- 2L の水を1本買う(または500 ml × 4本)
- 2L 容量の水筒(ピッチャー)を使う
このどちらかで毎日対応しています。
毎日のようにペットボトルを買うのも大変なので、基本的にはいつも2L ほど入るピッチャーを職場に用意して飲むようにしています。
タテヨコワンプッシュピッチャー 2.2L K-1284W

2つ目のアドバイス【こまめに体を動かす】ですが、デスクワークで座りっぱなしの私には少し難しいところ。
座りっぱなしのときも足を定期的に動かしたり、席を立つ回数を増やしたり、お手洗いに行ったときは軽くストレッチしたり、というのは意識しています。周りからはいつもより落ち着きなくみえるかもしれませんが…。あと、買い物には徒歩で行くようになりました。
むくみなどの副作用もありました
ピルを飲み始めてからの約3週間ぐらいは副作用もありました。
主に浮腫み(むくみ)なのですがこれが地味にきつかったです。
夕方などにたまに起こるむくみとは違い、服用開始~3週間ほどは常にこの状態だったので少し堪えました。座っているのが辛いので、結果的に足を動かしたり少し歩いたりと、ちょっとした運動につながったので悪いことばかりではなかったですが…
あとは最初1週間近くメンタルが不安定になりました。
PMSのように不安感があり涙もなぜか出てきたり、そわそわしたり。「メンタルを安定させたいから飲んだのに、こんな調子だと意味がないのでは」と思うくらいには気分が沈んでいたと思います。医学の知識がないので詳しくはわからないのですが、ホルモンバランスが関係していたのでしょうか。ちょっと調べたのですが下のような報告もあるみたいです。
参考①(外部URL):ピルを飲むと「気分が落ち込む」可能性がある。研究者が発表
参考②(外部URL):第116回 低用量ピルによる自殺・うつ病
ちなみにこれらは身体が慣れる間の副作用だったのか、むくみもメンタルの不調も1ヶ月経った現在では問題なくなりました!
副作用が治ってくると、メリットを大きく感じられるように
最初の数日は特に副作用が辛くて「やっぱり中断しようかな」とも思いました。
きつい期間が過ぎた今だから言えるのですが、最初さえ我慢して乗り切ったあとは心身ともにとても快適に過ごせています。
ピルにはデメリットやきつい面もありますが、「PMSに悩まなくて良いだけでこんなに楽に過ごせるんだなあ」という気持ちが今は一番大きいです。思い切って飲み始めて、頑張って飲み続けてみて本当によかったなと。
もう一つ嬉しい効果としては、ホルモンバランスから来ていたらしい肌荒れがほぼゼロになりました。生理前は敏感肌になったり毎回ニキビができていましたが今回はそれがありません。
もちろん危険な副作用があることには変りないので意識しておかなければいけませんが、悩みを改善してくれる効果はとても大きかったです。
ピルに抵抗があれば漢方という選択肢もあります。もし生理にまつわることで悩みがあるなら、勇気を出して専門家に相談し、力を借りるのも良いんじゃないかなと思います。